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2017-06

死にかけた話(後編) - 2015.10.16 Fri

「ええっ!この川渡るの!?」

目の前には大きな川がごうごうと流れていました。

死にかけた話(前編) ← 前回からの続き

*    *    *

歩きずらい岩だらけの道を歩いてきましたが、道幅が狭くなってきていました。
人があまり入り込めない上流に向かっているからです。

ごつごつした大きな岩が清流の中に点在している広い川。

N「この川を越えた上流に良いポイントがあるんだよ。ちょっと過酷だけど、まぁ川さえ超えればすぐそこだから!」


河
※イメージ画像


川の深さは膝よりもっと上、太ももの上の辺りまであります。
しかもかなり早い流れ。

山奥の4月の雪解け水は、肌を刺すように冷たくて、川の水に指を数秒入れただけで全身が凍りつくようです。 テンションが一気に低下しました。

ヤ「マジでこんなとこ通るの…?川の水死ぬほど冷たいよ?てか無理だよ、やだよ!」

N「大丈夫だって!こうやってビニールに靴とか入れて。はい、釣り竿これね。2万円の竿だから死んでも離すなよ!(笑)」

そう言って山育ちのNくんは、ズボンをショートパンツ丈までまくしあげ、すね毛全開の姿で、おおおおつめてえええええと叫びながら川の中に入って行きました。
同じようにE子も川に進んでいきました。
仕方ないので私も、片手に靴を入れたビニール袋、片手に釣り竿を持ち、ズボンをまくり、同じように川に入っていきました。


想像以上でした。
冷たい。。というか、冷たすぎて水が痛いです。
すごい勢いで流れている川に入っていくと、凄まじい抵抗を感じます。
まるで、流れを止めるな!と川が意志をもっているかのようです。

川向こうについたNくんが、なにか笑顔で話しかけてましたが、ゴオオオオ…という流れの音で、ちっとも聞こえません。
私は水の勢いで足をとられそうになりながらも、牛の歩みの如く、それでも前へ進みました。
しかし川底の石はぬめぬめしていて、とても歩きずらく、体のバランスがうまくとれません。
そして、
次の一歩を踏み出した時、川底の石にツルッと足をすべらせました。





あっ




そう思ったか、思ってないか。
その一瞬の間に、私の体は横に倒れ、ザブンと川の中に潜ってしまいました。
2万円の竿は離しちゃいけない、と思いながら…。


川の真ん中は思ったよりも深くて、流れも早くて…。
でも自分に何が起こったかは十分にわかっていました。

(あーあ 恥ずかしいな 後で笑いものだな) 

まずとっさに頭に浮かんだのは、こんなくだらないことでした。

私は幼いころ体が弱かったので、親に言われて無理やりでしたが、小学校では4年間水泳をやっていたので、泳ぎには自信がありました。でも・・・そういうの、こういう状況では全然関係ないんですね。
すぐに川から上がれるはず、すぐに自分の足で立てるはず、と思っていたのに、まったくなす術もありませんでした。

「流されてしまった」「早く足をつかなきゃ」

ショックのため全身の冷たさはもうあまり感じませんでしたが、体が言うことを聞きません。
早く川から上がろうとすればするほど、恐ろしいほどの急流に飲み込まれて、水面に顔を出すこともできません。
水の中では息もできません。
体の向きすら変えられません。
完全に、自分の意志の力など無効状態。

この時になって初めて思いました。
もしかしてこの状況、ヤバいんじゃないかと。


このままだと死ぬ…


焦りました。
水の流れはとても早く、人間の体を押し流すくらい朝飯前で、この時はもうすでにかなりの距離を進んでいたと思います。
必死になって体を起こして、二人の所に戻ろうとしても、所詮ムダな抵抗です。
私の身体は流木のように、ただただあちこちの岩にたたきつけられながら、一切の自由がきかない状態で流されていきました。

最初は頑張って必死に水面に顔を出そうと、息を吸おうとしていました。でも、だんだん体力がなくなってきました。
「助けて!」と叫んでみましたが声にならず、口の中に大量に水が入り込んできました。
どんなに抗っても、もがいてもあがいても、自然の力には到底及びません。


ああ 私 ここで死ぬんだ


そう思った時、ふと頭に浮かんできたことが…


川で亡くなった人って、きっと今私が考えた事と同じ事を考えながら亡くなっていったんだろうなぁ。
そして私も今同じ事を考えていて、このまま死んでいくんだなぁ。
案外つらくないんだなぁ。 
もうこのまま死んでもいいかなぁ。
これから死ぬ人間ってこういうこと考えるんだなぁ。。。


・・・そんなどうでもいいような事でしたが、そんな事をくりかえし思いました。

何だかちょっとだけ残念なようにも感じましたが、きっとここで命運が尽きたんだなと思いました。
そして、そのままボンヤリした意識のまま流されていたら…      

不思議なことが起こりました。








簡単にあきらめるな!




と、大きな声が聞こえたのです。

頭の中で響いたようにも思えるし、耳元で言われたようにも思えました。
男性の、とてもハッキリした大きな声でした。

もう意識が朦朧としていたにも関わらず、その声にあまりにもビックリしてしまい、おかげでハッと我に返りました。

「流れに逆らってはいけない。流れに沿って、徐々に少しづつ川岸に近づくつもりで流されながら進むんだ」と言われました。

その声が私には、何だかとてもあたたかく感じられました。
とにかく、わけがわからないながらも言われた通りにしようと思いました。

「焦らなくていい。あの地点まで行けば少しだけ河原があるから這い上がれる」と言われ、“川を上から見た映像”を見せられたのです。
と言っても、自分が川のどの辺りにいるのかはわかりません。

でも、「簡単にあきらめてはいけない。どうせ死ぬと思うのならば、やれるだけのことをやってみろ」とも言われました。
そうだ、その通りだと、私はもうどこにも残ってないと思っていた生命力を総動員して、水の流れを上手く利用しながら進むことにしました。

「そうか…水に逆らっちゃいけなかったのか」
そう思って流れていたら、突然、身体に軽い衝撃があり、視界が明るくなって開けた感じがしました。

見ると、私の上半身は岩と石だらけのわずかな河原の部分に打ち上げられていました。


ああ。 ここはさっき見せられた映像と、たぶん同じ河原だ。
私、死ななかったんだ…。



森



遠くで私を呼ぶ声がします。
E子とNくんが私を探して、一生懸命叫んでいるようです。

返事がしたくても声が出せず、ずっとその体勢のまま動くことができませんでした。
私は二人に発見してもらうまで、ずっとあの“声”のことを考えていました…。



長くなってしもて前後編で終わらんかった。許されよ(/・ω・)/次回まとめ。



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